暑いのに何故熱いものを、というなかれ

年を追う事に暑くなる夏。毎年ちょくちょく陥り得るのが、日・熱射病とそれの軽度症状となる軽い脱水症。
そしてその次に陥り得るのが、食後すぐの嘔吐や食後余り時間をおかずの下痢。
題にある「夏に鍋焼き」は、後者、食後すぐの嘔吐や下痢を防ぐために行っている事で、僕も昔からやっていたし、今年も可能ならやる予定。
で、僕は何度も鍋焼きや、鍋焼きが無理なら温かいスープで、何度も食後すぐの嘔吐や下痢を治している。


では、何故食後すぐの嘔吐や下痢が夏に起きるのか。
その理屈は、良くやってしまいがちな「冷たいものの摂り過ぎ」に原因がある事が多い。


体内の消化液の作用はその大半が消化「酵素」によるものらしい。
とかくこの酵素、普通に酸やアルカリで解かすより人体にとって効率がいいらしいのだが、
反面「酵素」は適温とされる温度を外れると途端に消化作用ががた落ちになる、という欠点がある模様(全て実体験に基づくものなので、個人差に関しては容赦を)。
つまり、以下の要領だ。

  1. 暑いからと冷たいものだけを摂ってばかりいると、体内が冷える
  2. 体内、特に胃の中の温度が、酵素が働ける温度を下回ってしまう
  3. 酵素の効率が一気に落ち、食べたものが胃酸で消化しきれないまま腸へ行く
  4. 腸では「吸収出来ないもの」が来るので、すぐに通過させてしまう
  5. 結果として、食べたものが食後すぐの下痢に繋がる

で、体内が冷えると、他にもいろいろなところに影響が波及するらしく、以下が起こるとされている。

  • 疲れやすくなる
  • 疲れが取れにくくなる
  • 体が重くなる

ちなみに僕は自転車乗りとして良く冷たいものを摂る関係から、すぐに体内を暖めたくて鍋焼きを食べるようになったが、僕が言っている鍋焼きでなくても、お茶でもうどんでも、暖かい食べ物なら基本何でもいい。簡単に作れる温かいスープでも良いし、冷製でなければスープパスタでもいいが、コツとしては「温かいスープをいっぱい*1飲めるメニューを選べば、ほぼ確実に解消できる」のだ。
「放置すると命に関わる」ので、胃腸の調子がおかしい場合で冷たいものを摂りすぎた自覚がある場合は、汗をかくことに抵抗があっても暖かいものを食べることをお薦めする。
ただ汗をかいているのと、我慢して蒼い顔しているのと、どっちがまだマシか、他人目に見て考えれば分かるだろう。

*1:お椀一杯、だとお椀のサイズで少なくなるので、ここは意図してひらがなで表現している